[2021.08.14]更新
新超伝導理論
スピン渦誘起ループ電流とBCS理論
現在、超伝導理論として広く受け入れ得られている理論はBCS理論です。スピン渦誘起ループ電流による超伝導理論は、実は、BCS理論を含むより広い理論である可能性が高いです。そのことについては、以下のページをご覧ください。
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実は、現在の超伝導理論には、いくつか、明らかにしなければならない点が残っています。特に、重要なのは、ジョセフソンが予言したac電流が観測されていないということです。ジョセフソンは、超伝導-絶縁体-超伝導体で作った、ジャンクションにdc 電圧をかけるとac電流が流れると予言しました。しかし、実際にはdc電圧をかけることはできません。電流が流れるときは、ジャンクション間の電圧がゼロになってしまい、直流が流れます(これをdcジョセフソン効果という)。ジャンクション間の電圧をゼロでなくするためには、絶縁体の部分に振動する電場が必要です。これは、普通、実験では、マイクロ波を照射することにより実現します。以下の動画がその様子を説明しています。

(Original: https://www.youtube.com/watch?v=Z9vBPQrG0U4&nohtml5=False, 動画を再生するには、videoタグをサポートしたブラウザが必要です)


困ったことに、ファインマン物理学、キッテルの固体物理学入門、ティンカムの超伝導入門などの教科書に、ジャンクションにdc 電圧をかけることができ、実験でac電流が観測されたと記述されてしまいました。このため、上で述べた問題点が残っていることが、一般には、知られることがなくなってしまいました。実は、この問題点は、スピン渦誘起ループ電流による超伝導理論により、解決されます。つまり、スピン渦誘起ループ電流による超伝導理論こそが、本当の超伝導理論である可能性が高いのです。